古の血の因果を断ち切れ 第四部 第四話
こんにちわ!
実は昨日更新しようとした時、「アクセスが集中しています」の文が出て更新できなかった筈なのに、今日開いたら更新されていてびっくりしました。
昨日の苦労は一体なんだったんだ…!
というわけで、今日は本編更新です。
あ、面白いものやったのでリンク貼っておきます↓
言の葉たちよ、六花となれTシャツ
おにぎりのかけらって…
言の葉たちよ、六花となれ高校
なんか突っ込むところありすぎて…;
言の葉たちよ、六花となれ市
骨の髄までって、何。そして微妙な発言の45歳肉屋。
言の葉たちよ、六花となれの今日の確率 [確率占い
痛い確立とか結構あたってると思う;
最近色々浮気気味で…;
REBORN!のネタばかり浮かんでくるという…!(ぉぃ)
最強風紀委員長様とパイナッポーに愛v
十年後の風紀委員長様が気になります…!
ああ、もうこの雲雀さん一色の日々。
冷めることがないです;
もうすぐ相互記念雲雀さんの着色が終わります。
さぁてどうやって送りつけようか…(マテ)
ワォとクフフに過剰反応の毎日です。
ではでは、続きを読むにてどうぞ!
古の血の因果を断ち切れ 第四部 最終
第四話 いざ、陰陽寮へ
名前は 意味のあるものだ
聞いたこともないはずの言の葉が 甦る
名前は 一番短い「呪」なんだよ
ああ これも聞いたことがないはずの
けれど
納得できてしまうのだ
そして 思う
名前が意味のあるものならば
私はあの名を 呼べないのかと──…
秋緋を抱え神足で駆けていた紅蓮は、車之輔から降りたところで雑鬼たちに捕まっている昌浩に追いついた。
ある程度近くまで行ったところで秋緋を降ろし、物の怪に転じる。
無意味に恐怖させるものではないからだ。
「もっくん、肩乗りなよ。疲れてるでしょ」
「…………………そうする」
しばし逡巡した後、物の怪は秋緋の肩に飛び乗る。うん、乗り心地は良い。
物の怪が肩の上で安定したのを確認して、秋緋は昌浩に駆け寄った。
三つ目の蜥蜴が、なにやら昌浩に訴えている。
「昌浩、どうしたの?」
「あ、秋緋にもっくん! 間に合ったんだ」
「うん、ありがと」
「お礼言う相手が違わないか?」
物の怪が突っ込むが見事に黙殺。秋緋、昌浩に染まり始めたようである。
「えと、実は名前が欲しいって…」
「名前?」
秋緋が聞き返すと、猿のような雑鬼が一歩前へ出た。
「俺たち、お姫から名前もらったんだ。でもこいつはもらってなくてな。どうしても欲しいから、孫に名前くれって頼みに来たんだよ!」
「そうそう。俺たちの間での呼び名だったけど、お姫が呼んでくれたからちゃんと意味のある名前になったんだ」
二匹が大げさに頷く。
それを見た物の怪が、秋緋の肩でくわりと牙を剥いた。
「雑鬼風情がこの、半人前だけど将来きっと多分立派な陰陽師に、命名しろとはずいぶんだな」
逃げ腰になった蜥蜴が、身を縮こまらせる。そこに、秋緋の援護射撃が入った。
「別に昌浩がよければいいんじゃない? 普段から仲良いみたいだし、名前は意味のあるものなんでしょ? もっくんは分かってるよね」
名前の大切さは、いやというほど。至宝とまで言う、二つ名を持つ物の怪ならば。
「その通りだけど、お前、誰だ? 式神の女かー?」
「な…っ!」
秋緋が紅くなり、昌浩があまりの正確さに驚き、物の怪が顎をかぱっと開けて硬直する。
だが一番初めに立ち直ったのは物の怪だった。
「ななな、お前らいきなり何を言うかーっ!」
凄まれて猿のような雑鬼がびくりと震える。
彼らは知っているのだ。この物の怪の本性を。
そう思い当たった秋緋は、物の怪を肩から抱き寄せて宥めた。
「はいはいもっくん、いちいち熱くならないの。怖がらせてごめんね。私は秋緋っていうの。安倍家に居候させてもらっている身。あなたたちは?」
秋緋が物の怪を宥め笑顔を見せると、安心したのか雑鬼たちは顔を上げて笑顔になった。
猿のような雑鬼が、先に口を開く。
「俺は猿鬼!」
「俺は一つ鬼だ!」
「猿鬼に一つ鬼ね。よろしく」
二匹は秋緋に頭をなでられて嬉しそうだ。蜥蜴がそれを羨ましそうに見て、ぼそりと呟く。
「……俺も、名前欲しいなぁ……」
名前は形はなくとも、とてもとても大切な、宝物になるのだ。
しばらく思案していた昌浩は、やがて呆れ半分で溜息をついた。
「……俺じゃなくて、猿鬼たちみたいに彰子に呼んでもらったら? 一緒のほうがいいだろ」
「いいのか?」
目を輝かせる蜥蜴に、昌浩は半ばいなしながら頷いた。雑鬼たちの顔がぱあっと輝く。
「じゃあ、今からちょっと行って来るな!」
「つけてもらったら教えに来てね〜」
「おう!」
ぴょんぴょんと嬉しそうに跳ねていく雑鬼たちを見送りながら、秋緋はしみじみと呟いた。
「昌浩、随分と雑鬼たちに懐かれているのねえ」
「……あんまり嬉しくないけどね。あいつら、いつもいつも俺のこと潰して…っ!」
「つぶ……? で、でもいいと思うよ? 私も、友達って言ったらだいたいは雑鬼たちだったし。人間の友達は、二人もいたから」
昌浩と物の怪が、目を瞠って振り向く。
「それって、「も」って言える人数か?」
「うん」
秋緋は真顔で頷く。
「だって、十三歳になるまでは友達って言える友達いなかったから、雑鬼たちと遊んでたの……って、昌浩? もっくん? なんか変なこと言った?」
「い、いや…なんでもない」
壮絶な人生があったようだ。
十三になるまで雑鬼たちだけが友達。それは、秋緋の明るい口調にだまされそうになるが、力のことでなにか言われていたということではないのだろうか。
「でも、両親や弟は怖がらないで認めていてくれたから大丈夫だったの。だから、家は安心できる場所だった。特に弟の拓は、どこに何がいるか教えてくれって目を輝かせて聞くの。怖がるどころか、視える私が羨ましいとまで言ってくれていたのよ」
「へぇ…。俺、陰陽師だから視えないと困るけど、未来ではそうじゃないんだ。視えるほうが珍しいの?」
「うん。気味悪がられるよ。拓や両親みたいなのは珍しいの。視える人しか理解できない世界だから」
何気なく発せられているその言葉たちに、色々なものが含まれているような気がした。まだ十六年という短い生の間で、彼女が体験し、積み上げてきたもの。
「昌浩は、弟の拓が生きていたら同い年なの。だからもう昌浩は可愛くて可愛くて」
言いながら秋緋は昌浩を抱き寄せて頭をぐりぐりとなでる。
「わっ、あ、秋緋!?」
物の怪が目を丸くして見守る。なんだかこう見ていると仲の良い「きょうだい」みたいだ。
秋緋はぴたりと手を止めて、ぎゅっと昌浩を抱きしめた。
「……辛かったら、一人で抱え込まなくていいんだからね。私は何も知らないけど、力になるから」
「…うん、ありがと秋緋」
彰子じゃない女の子に抱きしめられるのって初めてだ…。
秋緋に抱きしめられながら、姉上がいたらこんな感じなのかなと、昌浩は少し切なくなった。
その日、出仕した昌浩は頭を抱えて仕事をしていた。頭(かみ)から呼び出されたのは、そんな風に仕事をこなしていた昼過ぎの頃だ。
「二人」で陰陽頭の許へ行く。ああ、頭が痛い。
そこには、陰陽博士と天文博士と暦博士が揃っていた。
「ああ、昌浩……い!?」
「どうしたのですか父上……って、え!?」
昌浩に気付いて振り返った天文博士吉昌が、我が目を疑って固まる。他の二人も同様に。
「やっぱり…」
昌浩と物の怪は予想通りの反応に頭を抱える。
陰陽頭に訝られても困るので、怪しまれぬように平静を装って外へ出た。
それから足早に誰もいない書庫室まで行って、周りに誰もいないことを確かめて「中心にいる人物」を見つめた。
「どういうことか説明してもらおうか、昌浩」
吉昌の声音が幾分低い。ああ、だから嫌だったのに…。
「私たちにもわかるように、始めから終わりまできっちりと。なぜ、お前と一緒に「秋緋殿」がここにいるのか」
そう言われた元凶は、口を尖らせてさらりと言う。
「だって、一緒に来たかったんだもん」
「だってじゃないだろうが! この半日俺と昌浩がどれだけ頭痛に悩まされたか…っ!」
いつばれるか、いつばれるかと気が気ではなかったのだ。
それなのにその元凶は、こうもあっさりとしていらっしゃる。叫ばずにいられようか。
そう。陰陽寮は女人禁制。というかこの時代どこもそう。女がいるなど言語道断。それなのに。
諏訪秋緋、数えで十八歳の性別「女」は、なぜか今ここに堂々といるのだった。
「いつかやってみたかったのよね、これ」
未来の人の考えることは、理解できません…。
本格的に頭痛が襲ってきた、昌浩と物の怪なのででありました。
続く
+++++++++++++++++++++++
やってしまった…!
いつかやってみたかったんです、男装!(ぉぃ)
誤字脱字等ありましたらお気軽にご連絡ください。
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ああ、もうこの雲雀さん一色の日々。
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さぁてどうやって送りつけようか…(マテ)
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古の血の因果を断ち切れ 第四部 最終
第四話 いざ、陰陽寮へ
名前は 意味のあるものだ
聞いたこともないはずの言の葉が 甦る
名前は 一番短い「呪」なんだよ
ああ これも聞いたことがないはずの
けれど
納得できてしまうのだ
そして 思う
名前が意味のあるものならば
私はあの名を 呼べないのかと──…
秋緋を抱え神足で駆けていた紅蓮は、車之輔から降りたところで雑鬼たちに捕まっている昌浩に追いついた。
ある程度近くまで行ったところで秋緋を降ろし、物の怪に転じる。
無意味に恐怖させるものではないからだ。
「もっくん、肩乗りなよ。疲れてるでしょ」
「…………………そうする」
しばし逡巡した後、物の怪は秋緋の肩に飛び乗る。うん、乗り心地は良い。
物の怪が肩の上で安定したのを確認して、秋緋は昌浩に駆け寄った。
三つ目の蜥蜴が、なにやら昌浩に訴えている。
「昌浩、どうしたの?」
「あ、秋緋にもっくん! 間に合ったんだ」
「うん、ありがと」
「お礼言う相手が違わないか?」
物の怪が突っ込むが見事に黙殺。秋緋、昌浩に染まり始めたようである。
「えと、実は名前が欲しいって…」
「名前?」
秋緋が聞き返すと、猿のような雑鬼が一歩前へ出た。
「俺たち、お姫から名前もらったんだ。でもこいつはもらってなくてな。どうしても欲しいから、孫に名前くれって頼みに来たんだよ!」
「そうそう。俺たちの間での呼び名だったけど、お姫が呼んでくれたからちゃんと意味のある名前になったんだ」
二匹が大げさに頷く。
それを見た物の怪が、秋緋の肩でくわりと牙を剥いた。
「雑鬼風情がこの、半人前だけど将来きっと多分立派な陰陽師に、命名しろとはずいぶんだな」
逃げ腰になった蜥蜴が、身を縮こまらせる。そこに、秋緋の援護射撃が入った。
「別に昌浩がよければいいんじゃない? 普段から仲良いみたいだし、名前は意味のあるものなんでしょ? もっくんは分かってるよね」
名前の大切さは、いやというほど。至宝とまで言う、二つ名を持つ物の怪ならば。
「その通りだけど、お前、誰だ? 式神の女かー?」
「な…っ!」
秋緋が紅くなり、昌浩があまりの正確さに驚き、物の怪が顎をかぱっと開けて硬直する。
だが一番初めに立ち直ったのは物の怪だった。
「ななな、お前らいきなり何を言うかーっ!」
凄まれて猿のような雑鬼がびくりと震える。
彼らは知っているのだ。この物の怪の本性を。
そう思い当たった秋緋は、物の怪を肩から抱き寄せて宥めた。
「はいはいもっくん、いちいち熱くならないの。怖がらせてごめんね。私は秋緋っていうの。安倍家に居候させてもらっている身。あなたたちは?」
秋緋が物の怪を宥め笑顔を見せると、安心したのか雑鬼たちは顔を上げて笑顔になった。
猿のような雑鬼が、先に口を開く。
「俺は猿鬼!」
「俺は一つ鬼だ!」
「猿鬼に一つ鬼ね。よろしく」
二匹は秋緋に頭をなでられて嬉しそうだ。蜥蜴がそれを羨ましそうに見て、ぼそりと呟く。
「……俺も、名前欲しいなぁ……」
名前は形はなくとも、とてもとても大切な、宝物になるのだ。
しばらく思案していた昌浩は、やがて呆れ半分で溜息をついた。
「……俺じゃなくて、猿鬼たちみたいに彰子に呼んでもらったら? 一緒のほうがいいだろ」
「いいのか?」
目を輝かせる蜥蜴に、昌浩は半ばいなしながら頷いた。雑鬼たちの顔がぱあっと輝く。
「じゃあ、今からちょっと行って来るな!」
「つけてもらったら教えに来てね〜」
「おう!」
ぴょんぴょんと嬉しそうに跳ねていく雑鬼たちを見送りながら、秋緋はしみじみと呟いた。
「昌浩、随分と雑鬼たちに懐かれているのねえ」
「……あんまり嬉しくないけどね。あいつら、いつもいつも俺のこと潰して…っ!」
「つぶ……? で、でもいいと思うよ? 私も、友達って言ったらだいたいは雑鬼たちだったし。人間の友達は、二人もいたから」
昌浩と物の怪が、目を瞠って振り向く。
「それって、「も」って言える人数か?」
「うん」
秋緋は真顔で頷く。
「だって、十三歳になるまでは友達って言える友達いなかったから、雑鬼たちと遊んでたの……って、昌浩? もっくん? なんか変なこと言った?」
「い、いや…なんでもない」
壮絶な人生があったようだ。
十三になるまで雑鬼たちだけが友達。それは、秋緋の明るい口調にだまされそうになるが、力のことでなにか言われていたということではないのだろうか。
「でも、両親や弟は怖がらないで認めていてくれたから大丈夫だったの。だから、家は安心できる場所だった。特に弟の拓は、どこに何がいるか教えてくれって目を輝かせて聞くの。怖がるどころか、視える私が羨ましいとまで言ってくれていたのよ」
「へぇ…。俺、陰陽師だから視えないと困るけど、未来ではそうじゃないんだ。視えるほうが珍しいの?」
「うん。気味悪がられるよ。拓や両親みたいなのは珍しいの。視える人しか理解できない世界だから」
何気なく発せられているその言葉たちに、色々なものが含まれているような気がした。まだ十六年という短い生の間で、彼女が体験し、積み上げてきたもの。
「昌浩は、弟の拓が生きていたら同い年なの。だからもう昌浩は可愛くて可愛くて」
言いながら秋緋は昌浩を抱き寄せて頭をぐりぐりとなでる。
「わっ、あ、秋緋!?」
物の怪が目を丸くして見守る。なんだかこう見ていると仲の良い「きょうだい」みたいだ。
秋緋はぴたりと手を止めて、ぎゅっと昌浩を抱きしめた。
「……辛かったら、一人で抱え込まなくていいんだからね。私は何も知らないけど、力になるから」
「…うん、ありがと秋緋」
彰子じゃない女の子に抱きしめられるのって初めてだ…。
秋緋に抱きしめられながら、姉上がいたらこんな感じなのかなと、昌浩は少し切なくなった。
その日、出仕した昌浩は頭を抱えて仕事をしていた。頭(かみ)から呼び出されたのは、そんな風に仕事をこなしていた昼過ぎの頃だ。
「二人」で陰陽頭の許へ行く。ああ、頭が痛い。
そこには、陰陽博士と天文博士と暦博士が揃っていた。
「ああ、昌浩……い!?」
「どうしたのですか父上……って、え!?」
昌浩に気付いて振り返った天文博士吉昌が、我が目を疑って固まる。他の二人も同様に。
「やっぱり…」
昌浩と物の怪は予想通りの反応に頭を抱える。
陰陽頭に訝られても困るので、怪しまれぬように平静を装って外へ出た。
それから足早に誰もいない書庫室まで行って、周りに誰もいないことを確かめて「中心にいる人物」を見つめた。
「どういうことか説明してもらおうか、昌浩」
吉昌の声音が幾分低い。ああ、だから嫌だったのに…。
「私たちにもわかるように、始めから終わりまできっちりと。なぜ、お前と一緒に「秋緋殿」がここにいるのか」
そう言われた元凶は、口を尖らせてさらりと言う。
「だって、一緒に来たかったんだもん」
「だってじゃないだろうが! この半日俺と昌浩がどれだけ頭痛に悩まされたか…っ!」
いつばれるか、いつばれるかと気が気ではなかったのだ。
それなのにその元凶は、こうもあっさりとしていらっしゃる。叫ばずにいられようか。
そう。陰陽寮は女人禁制。というかこの時代どこもそう。女がいるなど言語道断。それなのに。
諏訪秋緋、数えで十八歳の性別「女」は、なぜか今ここに堂々といるのだった。
「いつかやってみたかったのよね、これ」
未来の人の考えることは、理解できません…。
本格的に頭痛が襲ってきた、昌浩と物の怪なのででありました。
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お久しぶりです☆
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2007-06-19(Tue) 18:53 | URL | なつき #-[ 編集]